第1話「Claude Codeって、なんや?」
工事現場で働くニッシーが、幼なじみの山くんと再会して――
今日も、ニッシーは朝から工事現場で汗を流していました。重い資材を運び、照りつける日ざしの下で、黙々と体を動かす。いつもと変わらない一日です。
「毎日、おんなじことの繰り返しやなあ。……まあ、これはこれで、ええんやけどな。」
四十三歳。特別な取り柄があるわけでもなく、ニッシーはただ真面目に働いてきました。それでも心のどこかで、「このままでええんやろか」と、ときどき小さなため息をついていたのです。
ニッシーはまだ知りません。この日が、自分の毎日を少しずつ変えていく、はじまりの一日になることを。
お昼どき。現場のすみっこに腰をおろして、ニッシーがお弁当のふたを開けた、ちょうどそのとき。どこかで聞き覚えのある声が、ニッシーを呼びました。
「ニッシーやろ!? 久しぶりやん、元気しとった!?」
お弁当を手にしたまま声のほうを振り向くと、そこには、なつかしい顔が立っていました。京都で小学校も中学校もいっしょやった、幼なじみの山くんです。かれこれ十年ぶりの、思いがけない再会でした。
「え、山くん!? うわ、ほんまや! めっちゃ久しぶりやん!」
道ばたで、二人はしばらく昔話に花を咲かせました。ひとしきり笑いあったあと、山くんがふと、こう切り出します。
「実はな、僕、いまちょっとした商売しててん。“AI”……人工知能っちゅうやつを使うた仕事や。よかったら今度、うちのオフィス遊びに来ぇへんか?」
「へえ、AIの仕事かぁ。なんや、すごそうやなあ。」
正直なところ、このときのニッシーは、AIと言われても、いまひとつピンときていませんでした。「まあ、社交辞令やろ」くらいに、軽く聞き流していたのです。
それから数日後。山くんに教えてもらった住所をたよりに、ニッシーはその場所へ向かいました。ところが、着いてみて、びっくり。
「……うわっ。な、なんやこのビル。めっちゃ立派やん! ほんまに、こんなとこにオフィスあるんか!?」
目の前にそびえていたのは、見上げても てっぺんが見えないほどの、ピカピカの高層ビルでした。想像していた景色とあまりに違って、ニッシーはしばらく、その場に立ちつくしてしまいました。
オフィスの中は、外から見た以上に立派でした。山くんは銀色のノートパソコンを開いて、にっこり笑います。
「よう来たな。僕がやってんのはな、“AIを使うた仕事”や。この子――“Claude Code”っちゅう相棒に、日本語で『こうして』って頼むだけで、パソコンの作業を、ぜんぶ代わりにやってくれるねん。」
「たとえばな、ホームページを作ったり、曲を作ったり、写真をきれいに直したり。表計算……ほら、Googleのスプレッドシートともつながるし、メルカリで仕入れたもんを、半分自動でメルカリに出品する、なんてこともできてまうんや。」
「……え、ちょっと待って。そんな、魔法みたいなことできるん!?」
ニッシーは、思わず身を乗り出しました。パソコンが苦手な自分でも、ただ話しかけるだけで、そんなことができてしまうなんて。にわかには、信じられなかったのです。
日がかたむき、商店街がオレンジ色に染まるころ。ニッシーも家へと歩きだします。
「いやー、今日はいろんなことがあったなあ。これから“Claude Code”、ちょっと勉強してみよかな。なんや、おもしろそうやし。」
今日のまとめ
Claude Codeは、むずかしい言葉を覚えなくても、「〜して」と言葉でお願いするだけで、パソコンのいろんな作業(ホームページ・音楽・画像・表計算の連携など)を代わりにやってくれる、まるで魔法のようなAIの相棒です。次回・第2話:「メルカリデータをExcelに移す自動化」


















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