友達編 第1話「しゃべるだけで、スライドができた」
友達のフクイさんが持ちこんだ、発表の悩み。紙のレポートをやめる方法とは。
仕事帰りの、いつもの道でした。うしろから、明るい声がニッシーを呼びとめます。
「やあ、ニッシーさん。お久しぶりです。」
振り向くと、そこにいたのはフクイさん。昔からの友達です。保険の会社で営業の仕事をしていて、会うといつも、きちんと敬語で話しかけてくれます。
「おお、フクイさんやんか。ひさしぶりやなあ。元気しとった?」
フクイさんは、さっそくかばんから分厚いカタログを取り出しました。
「ニッシーさん、ちょうどよかったです。今月の新商品なんですが、見ていただけますか。」
ひらいたページには、「失恋保険」「宝くじハズレ保険」「宇宙人遭遇保険」。どれもこれも、聞いたことのない保険ばかりです。それなのに、保険金額の目安をしめした棒グラフも、支払事由の内訳の円グラフも、年代別の保険料の表まで、びっしりと並んでいます。
「失恋保険は、支払いの事由でいちばん多いのが『フラれた』で、60パーセント。保険料は20代の男性で、月に1,280円からです。やはり、備えておくにこしたことはありませんので。」
「……いや、待って。ほんまに真剣な顔で言うやん。」
フクイさんは、いつだって大真面目です。
ひとしきり笑ったあと、フクイさんが、ふっと肩を落としました。
「実は、悩みごとがありまして。今度、商工会のみなさんの前で、発表することになったんです。」
見せてくれたのは、文字がぎっしり詰まった紙のレポート。何十枚もあります。
「いつもこの紙をお配りしているんですが、正直、ちょっとカッコ悪いなと思っていまして。できれば、みなさんにタブレットを持っていただいて、画面でスライドを見ながら聞いてもらえたら、と思うんです。……そんなこと、できるものでしょうか。」
「できるで、それ。ぜんぜんできる。」
ニッシーは、あっさり言いました。
「“スライド”ってやつを作ったらええねん。パワーポイントとか、Google スライドとか。一枚一枚が発表用のページになってて、それをみんなのタブレットで見てもらえるんや。紙、配らんでええようになるで。」
「え。……そんなことが、できるんですか。」
フクイさんは、目をまん丸に見開きました。
「でもな、正直に言うと。そのパワーポイントっちゅうソフト、俺もようわからんかってん。」
ニッシーは、ノートパソコンを開きました。
「そこで Claude Code や。日本語で『健康のセミナーのスライドを作って』って“話しかけるだけ”で、中身も、見た目も、ぜんぶ考えて作ってくれるねん。ボタンの場所とか、文字の大きさとか、そんなん覚えんでええ。こっちは、伝えたいことをしゃべるだけ。」
「しゃべるだけ、ですか。パソコンの操作を、覚えなくても。」
「そう。覚えんでええ。ここがいちばん大事なとこや。」
「すごいですね……。僕、ずっとパソコンが苦手で、あきらめていたんです。」
フクイさんの声が、少しだけ弾んでいました。
「パソコンが苦手な人ほど、ええ道具やと思うで。だって、しゃべるだけやもん。」
そして、後日。フクイさんが見せてくれたタブレットの画面には、きちんとしたスライドが並んでいました。
テーマは、健康。毎日の生活のリズム、食べもののこと、そして病気の防ぎ方。どのページも、文字が大きく、見やすく整っています。
あの分厚い紙の束が、指でめくれる一枚一枚に変わっていました。
発表の日。会場では、みんなが手もとのタブレットをのぞきこんでいました。
「わあ、見やすいね。」「これ、字が大きくて助かるわ。」
前に立ったフクイさんは、いつもよりずっと堂々としていました。紙を配ることもなく、みんなの顔を見ながら、健康の話ができたのです。紙ベースでほしい人は、プリントアウトもできますね。
今日のまとめ
発表の資料は「スライド」にすると、みんながタブレットや画面で見られます。そして Claude Code なら、日本語で「こんなスライドを作って」と頼むだけ。パワーポイントや Google スライドの操作が、苦手でも大丈夫。- 紙を配らなくても、みんなが同じ画面を見られる。
- 作るのは、話しかけるだけ。
- ソフトの使い方は、後からでもいい。

















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